今のコロナはただのカゼなのか、最新の話題を交えて
[2022.01.30]
現在発熱外来の予約は連日満員で、枠外でも対応を行っている状況です。電話もひっきりなしで業務にもかなり支障を来し、それにより対応する受付嬢もかなり疲弊しており、先週より電話応答システムを取り入れました。無機的とご批判もあるとは思いますがご容赦ください。
最近の状況はかなり深刻で、まさに感染爆発状態と言っていいでしょう。今年に入ってからもの凄いスピードで陽性者が増えましたが、今のところ全例軽症患者さんです。病初期こそ高熱を出された方はいらっしゃいますが数日で下熱し、あとは良くなる一方で「せんせー、あと1週間も家でおとなしくしてるのマジ退屈」なんて患者さんばかりです。中には「次の日に平熱になっちゃったし、カゼひいたときの方がキツかったな〜」なんておっしゃる方も多数いらっしゃいました。これが「今のコロナはただのカゼ」と言われる所以なんだと実感しました。ただし「ただのカゼ」と違うのは感染力が爆発的で、変異によりこの先どうなるかわからない（弱毒化すると願ってやみませんが）、現状では感染者の療養期間や濃厚接触者の待機期間がきちんと決められている（行動制限があるってこと）など、「ただのカゼ」レベルには行ってないのが面倒なところです。だからと言ってコロナはコロナですので、ナメたらいけませんからね。40℃近い熱が出たら苦しいでしょ、ノドがめちゃめちゃ痛くなったらキツいでしょ。症状的には発熱、咽頭痛、頭痛、下痢などの消化器症状が多いようです。今のところ年齢層は若年者が中心で、高齢者はいらっしゃいません。
そんな現状ではありますが、発熱者の診療に全く対応しきれていないのが医療者として歯がゆいところです。こんな状況の中で、先週政府は色々と方針を打ち出してきました。
1，濃厚接触者の待機期間を原則7日間とする（これまでは10日間、以前は14日間）
2，無症状者（無症状の陽性者）は検体採取日から「７日間」を経過した場合は療養解除
3，臨床症状により診断された患者の届出が可能となったこと（疑似症患者といいます）
これは何を意味するのかというと「それほど医療体制が逼迫している」ということです。「疑似症患者」は「みなし陽性」とも言われてますが、感染者の同居家族などの濃厚接触者が発熱した場合、検査なしでも医師が陽性とみなして保健所に連絡するというものです。検査をしなくても「あなたはコロナです」って感じなんです。これって楽ですが、ある意味怖いですよね。検査をしないで他の疾患を見逃す可能性もゼロとは言えません。ただのカゼでもコロナってことにされて・・・。まぁそんなこと言ってる状況じゃないってことなんでしょう、実際。
そしてこれまた大変なのが「検査キットが底をつく」可能性があるって事なんです。それゆえ「無症状の濃厚接触者」や「自費となる無症状の方の陰性証明」は後回しになります。簡単に言うと「お断り」なんですね。実際当院でも「抗原検査キット」の納入が以前ほどすんなりと行かなくなってきました。PCR検査も唾液を入れるキットや検査の試薬も不足しているとのことです。それゆえの「みなし陽性」なんでしょうけど。
お医者さんにかかることができればいいのですが、そうでない場合はどうしたらいいか？
これまた政府が抜け道・・いや、打開策を考えてくれました。
街中の検査機関（無料でやります！とか「PCRは◎◎たんクリニックへ！）とか、あとはドラッグストアとかコンビニで売ってるキットでご自分で検査をされて、それがもし陽性だったら自治体の健康フォローアップセンターに連絡をして健康観察をしながら、自宅療養をするという方法です。これならお医者さんへかかることができなくても大丈夫ですよね。クスリとかどうするのかなぁ・・。
あ、当院の場合はオンライン診療があるので、それを利用してくださればおクスリは出すことができますのでご安心ください。流れを簡単に言っちゃうと、オンライン診療を予約→予約したことを電話で連絡する（パソコン開くヒマがないので見落とす可能性ありｗ）→オンライン診療後、指定の薬局に処方箋をファックスで送付→薬局がご自宅へ郵送、もしくは近隣であればポストイン。こんな感じです。
昨日は午後は休診だったのですが、陽性者のフォローアップ（毎日お電話をして健康状態を観察してそれを保健所へ報告する業務）が終わったのは夜と、朝から晩までコロナ漬けです。陽性者のフォローアップはこれまで保健所がやっていた業務だったのですが、感染者激増にて軽症者のフォローが殆どできなくなりました。そこで我々かかりつけ医の出番です。我々がやらねば患者さんはほっぽらかしになってしまう。それだけは避けなければなりません。
寝るのは毎晩1時過ぎの生活が何ヶ月も続き、朝起きたときに熱がないか、体調は大丈夫か、そして家族は大丈夫かとコロナの恐怖におびえ、そして日々コロナと闘っています。
体力が持つかどうか・・ではなく、もし自分がコロナに感染したらどうなるのか・・・
責任の重さが、プレッシャーの重さなんですね。
まぁ考えないようにします、なるべく。
なったらなったで、仕方ないと諦めて療養に専念しますｗｗ
どうぞ皆さんチカラを合わせて乗り切っていきましょう。 それでは良い休日を♪
最近の状況はかなり深刻で、まさに感染爆発状態と言っていいでしょう。今年に入ってからもの凄いスピードで陽性者が増えましたが、今のところ全例軽症患者さんです。病初期こそ高熱を出された方はいらっしゃいますが数日で下熱し、あとは良くなる一方で「せんせー、あと1週間も家でおとなしくしてるのマジ退屈」なんて患者さんばかりです。中には「次の日に平熱になっちゃったし、カゼひいたときの方がキツかったな〜」なんておっしゃる方も多数いらっしゃいました。これが「今のコロナはただのカゼ」と言われる所以なんだと実感しました。ただし「ただのカゼ」と違うのは感染力が爆発的で、変異によりこの先どうなるかわからない（弱毒化すると願ってやみませんが）、現状では感染者の療養期間や濃厚接触者の待機期間がきちんと決められている（行動制限があるってこと）など、「ただのカゼ」レベルには行ってないのが面倒なところです。だからと言ってコロナはコロナですので、ナメたらいけませんからね。40℃近い熱が出たら苦しいでしょ、ノドがめちゃめちゃ痛くなったらキツいでしょ。症状的には発熱、咽頭痛、頭痛、下痢などの消化器症状が多いようです。今のところ年齢層は若年者が中心で、高齢者はいらっしゃいません。
そんな現状ではありますが、発熱者の診療に全く対応しきれていないのが医療者として歯がゆいところです。こんな状況の中で、先週政府は色々と方針を打ち出してきました。
1，濃厚接触者の待機期間を原則7日間とする（これまでは10日間、以前は14日間）
2，無症状者（無症状の陽性者）は検体採取日から「７日間」を経過した場合は療養解除
3，臨床症状により診断された患者の届出が可能となったこと（疑似症患者といいます）
これは何を意味するのかというと「それほど医療体制が逼迫している」ということです。「疑似症患者」は「みなし陽性」とも言われてますが、感染者の同居家族などの濃厚接触者が発熱した場合、検査なしでも医師が陽性とみなして保健所に連絡するというものです。検査をしなくても「あなたはコロナです」って感じなんです。これって楽ですが、ある意味怖いですよね。検査をしないで他の疾患を見逃す可能性もゼロとは言えません。
そしてこれまた大変なのが「検査キットが底をつく」可能性があるって事なんです。それゆえ「無症状の濃厚接触者」や「自費となる無症状の方の陰性証明」は後回しになります。簡単に言うと「お断り」なんですね。実際当院でも「抗原検査キット」の納入が以前ほどすんなりと行かなくなってきました。PCR検査も唾液を入れるキットや検査の試薬も不足しているとのことです。それゆえの「みなし陽性」なんでしょうけど。
お医者さんにかかることができればいいのですが、そうでない場合はどうしたらいいか？
これまた政府が
街中の検査機関（無料でやります！とか「PCRは◎◎たんクリニックへ！）とか、あとはドラッグストアとかコンビニで売ってるキットでご自分で検査をされて、それがもし陽性だったら自治体の健康フォローアップセンターに連絡をして健康観察をしながら、自宅療養をするという方法です。これならお医者さんへかかることができなくても大丈夫ですよね。クスリとかどうするのかなぁ・・。
あ、当院の場合はオンライン診療があるので、それを利用してくださればおクスリは出すことができますのでご安心ください。流れを簡単に言っちゃうと、オンライン診療を予約→予約したことを電話で連絡する（パソコン開くヒマがないので見落とす可能性ありｗ）→オンライン診療後、指定の薬局に処方箋をファックスで送付→薬局がご自宅へ郵送、もしくは近隣であればポストイン。こんな感じです。
昨日は午後は休診だったのですが、陽性者のフォローアップ（毎日お電話をして健康状態を観察してそれを保健所へ報告する業務）が終わったのは夜と、朝から晩までコロナ漬けです。陽性者のフォローアップはこれまで保健所がやっていた業務だったのですが、感染者激増にて軽症者のフォローが殆どできなくなりました。そこで我々かかりつけ医の出番です。我々がやらねば患者さんはほっぽらかしになってしまう。それだけは避けなければなりません。
寝るのは毎晩1時過ぎの生活が何ヶ月も続き、朝起きたときに熱がないか、体調は大丈夫か、そして家族は大丈夫かとコロナの恐怖におびえ、そして日々コロナと闘っています。
体力が持つかどうか・・ではなく、もし自分がコロナに感染したらどうなるのか・・・
責任の重さが、プレッシャーの重さなんですね。
まぁ考えないようにします、なるべく。
なったらなったで、仕方ないと諦めて療養に専念しますｗｗ
どうぞ皆さんチカラを合わせて乗り切っていきましょう。 それでは良い休日を♪
